72の場所

モラトリアム青年が何かを見つける物語 僕と僕の周りのすべて

青春18きっぷを失くしたけどヒッチハイクの経験が生きた。

事件発覚まで

去る4月9日、僕は青春18きっぷの余った最後の一枚で日帰り一人旅を敢行した。

京都から日帰りで行けて、それなりに観光できるところということで姫路&倉敷に行くことにした。

 

始発は逃したもののその次の電車に乗り姫路へ。

姫路駅ホーム内にあるうどんのつゆに中華麺という変わったスタイルの「えきそば」を朝食にいただく。

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期間限定とり天えきそば

 

姫路城は天気も良く、白鷺城と呼ばれるにふさわしい白と満開の桜の桃がとても綺麗で

「いい時期に来たもんだな」とその景観をかみしめていた。

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みんなが写真を撮るところ

 

そのあと姫路城の横にある好古園という日本庭園を訪れる。

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ここは人も少なく9つの庭園群をのんびり回ることができ、素敵な休日を満喫。

 

姫路駅に戻る帰り際、行列をなす姫路城を横目に「早く来て正解だったぜ」とこっそり喜ぶ。

 

岡山でご飯を食べ、倉敷に向かう。電車の中では爆睡。寝るだけ寝る。

 

午後2時ごろ倉敷着。そこで事件は発覚した。

 

青春18きっぷがない

ない、ないのだ、ポケットというポケット、靴の底までを探しても改札に入るときに使った青春18きっぷが見つからない。

「すいません、きっぷ失くしてしまったのですが」

「もう一回支払っていただくことになりますが」

「ですよね、岡山からなんですけどいくらですか?」

「いくら払ってきたんですか?」

キセルを疑っているのだろうか、質問を質問で返される。

青春18きっぷで来たのでわかんないんですけど」

「帰りはどうするんですか?」

「買うしかないですよね」(分かり切ったことを聞くんじゃねぇ)

「そうですねw、岡山からは320円です。」

 

とりあえず岡山からの運賃320円を支払い改札から出してもらった。

まともに京都まで帰ろうとすると4000円近くかかる。
せっかく青春18格安旅行をするのに4000円の出費など馬鹿馬鹿しい。
僕には秘策があった。


有人改札から出てきた人に譲ってもらえるよう、ひたすら声をかけるというものだ。
この春の青春18きっぷの利用期限は4月10日。つまり翌日まで。
ならば、今日青春18きっぷを使い終えて改札を出てくる人の中には5回分使い切っていてもう使わない人もいるのではないか。
そんな人に頼めば5つのはんこで埋まった青春18きっぷを譲ってもらえるのではないか。

しかし、こんな昼間に改札を出てくる人に声をかけても「まだ使うわ!」という人がほとんどだろう。
日付の変わる前に最寄り駅にたどり着くには20時半までに倉敷を出ればよいので19時ごろから声かけをしてみよう。

 

というわけでひとまず不安をどこかへ押し込めつつ倉敷観光を楽しんだ。

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倉敷美観地区

 

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星野仙一記念館

 

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大量のビクター犬が飾られている犬の資料館。

貯金箱博物館も一緒のところにあります。

 

作戦開始です!

19時ごろ倉敷駅に戻る。
知らない人にいきなり図々しいお願い事をするというのは緊張する。
その緊張から最初の数人は見逃してしまう。
しかし、実際にやろうとしてみて重大な危機に気づく。
この作戦はいつでも何度でもできるわけではない。
倉敷駅に電車が止まって人が下車するときだけなのだ。
しかも一回に何人かの18きっぱーが下車しても僕が声をかけられるのは1人あるいは1組が限界。
それに停車しても18きっぱーが下車しないことだってある。
つまり、僕が声をかけることができるチャンスとはそれほど多く残されていないのだ。

躊躇して見逃している場合じゃない、状況じゃない。

この事実にやや冷や汗をかいたものの僕は春にしたヒッチハイク経験を思い出す。

旅は道連れ世は情け、恥はかき捨て世は呆け

この作戦、知らない人に図々しいお願いをするという点ではヒッチハイクによく似ている。

 

あの時学んだこと、

自分の何かが減らないことに関して人は案外、親切だということ。
笑顔でやってみればなんとかなるということ。
恥をかこうが誰も自分のことなど覚えないこと。

そうだ、やるしかない、やるったらやる!


Let's 声かけ

1人目
太ったおっさん
ポケモンのやまおとこみたいな感じの人
「バカヤロウ!まだ使いますよっ!」
マジでこう言われた。ただ、今の僕に落ち込んでいる暇はないのだ。

2人目
背の高いおにいさん
どうやら日本人じゃなかった

3人目
おばあちゃん
「旅の思い出にしているもので、、、」
そうだよなぁ、そうゆう人もいるよなぁ

4人目
おっさん
「いいよ(呆れ)」
呆れてた。どうやら僕のことを最初っからこの作戦狙いで旅をしている人間だと思っているようだ。
まぁそう思ってもらってもいいんだが、一応、真意を説明する。

「ありがとうございます!京都からきてきっぷを失くしてしまってて、

ホント助かります!ありがとうございました!」

果たして伝わっただろうか。ともかく感謝。

安心したら腹が減ったので帰りに姫路駅でまたえきそばを食べる。

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てんぷらえきそば

なんのてんぷらかは分からなかった。。。

さいごに

そんなわけで特に珍しいところに行ったわけでもない僕の小旅行はこのようにブログネタとして昇華したし、
最初っからこの作戦狙いをするのもこれからの貧乏旅行の選択肢の一つになったし、(かなり時期が限られるが)
声かけヒッチハイクもやってみようと思ったし、いい経験だっただろう。

というかまず、きっぷを失くさないようにしよう。

 

うっかり出費320円

 

おわりです。