72の場所

モラトリアム青年が何かを見つける物語 僕と僕の周りのすべて

突然だけど「ヒトラー 〜最期の12日間〜」を観た。

 突然どした?

Amazonプライムビデオでガルパンが見れるのが6月30日までということを知ってちょっと見てたんですね、

で、プラウダ戦の時にカバさんチームが

 

「スターリングラードのようだな」

 

って言ったんですよ。

 

wiki先生で調べますよね?

 

とりあえず全部読みますよね。

 

するとこれを元にした映画があることが分かりまして。

 

プライムビデオに無料であるか調べますよね?

 

残念ながらスターリングラード自体はなかったのですが

検索結果にあったもので僕の興味を引いたのがこちらだったんですよ。

 

元々名作だとは聞いていてウォッチリストにも入ってたのでちょっとだけ見ようと思ったら最後まで見ちゃったというね。2時間半モノでしたよ。

 

 

あらすじ

第2次世界大戦終結間際の第三帝国(ドイツ)を描いた群像劇風映画。

 

ニコ動では「チキショーメ」でおなじみのあの総統閣下シリーズのあの総統が登場する映画です。

www.nicovideo.jp

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タイトルは「ヒトラー 〜最期の12日間〜」ってなってるけど別にヒトラーが主人公ではないし12日に何か深い意味があるわけではない。

 

外国語映画によくある日本人受けするように訳したら意味わかんなくなっちゃったの一例だろう。

 

原題はDer Untergang(英題:Downfall)ドイツ語で「失脚」とか「没落」の意味。

日本人的には太宰治の「斜陽」が思い出される。

 

時は1945年、ヒトラーの誕生日である4月20日からドイツが無条件降伏を受け入れる5月8日のこと。(ちなみにヒトラーは4月30日に自決するので12日ってのはどこからどこまでのことなんだろうかな)

 

崩れゆくヒトラー帝国の中でナチス高官とその家族、軍医、看護師、ヒトラーユーゲント(志願の少年兵)、一般市民に至るまで様々な人が徹底抗戦したり、逃げたり、自殺したりする様子を出来るだけ淡々と、客観的に、ドキュメンタリー風(あくまで風)に描かれている。

 

ヒトラーの秘書の一人であったユンゲの証言が本作の土台となっており

一応主人公的扱いになっている。ペーターっていう少年兵が一番主人公っぽいけどね。

 

印象的なシーン

巻き込まれる国民

ヒトラー「(敵軍が)どこにいっても廃墟しかないようにしろ」

(下手に物資を残しておくと敵に使われてしまう。)

 

軍需大臣のシュペーア「国民に死ねと?それでは国民は生き残れません」

 

ヒトラー「それで生き残れなければ弱者だということだ」

 

ベルリンでの市街地戦が本格化し、一般住民もどんどん戦渦に巻き込まれる中、

部下に降伏を打診されるヒトラーさん。

 

「降伏など絶対有り得ない」

 

「どうか国民は勘弁を」

 

「我々は国民に強制などしていない。彼らが我々に委ねたのだ。自業自得さ」

 

ムチャクチャ言いやがると思いもしたけど

ナチスも元々は選挙で選ばれたから確かにそうとも言えるのかもしれない。

民主主義の怖さの一端が現れたシーン。 

 

まともな人って誰だ

地下壕の中にはいろんな人がいる。

 

ヒトラーがどうにかしてくれると本気で思っている人。

 

どうにもならないことは分かっていてもそれをヒトラーの前で口には出さない人。

 

酒におぼれる人。

 

ヒトラーが自殺を決めたら家族もろとも迷わず後を追う人。

 

生き延びるために総統命令を無視する人。

 

結局誰が一番まともなのか。

 

我々の感覚だと命令を無視して頑張って生きようとする人がマトモに思えるけど

映画だと「保身か」って言われちゃったり、結局戦後捕まって裁判にかけられて拘留されたり死刑にされたりした人もいる。

あの状況下でマトモって何だ?って考えさせられる。

 

だが生きている

冒頭ではドイツの勝利を信じて疑わず、マジで命を捧げる気マンマンの少年ペーター。

こんなことしてどうなるんだと言う父親(たぶん)とケンカしてしまう。

 

しかし時間がたつにつれ、自分のすぐ横で戦死する仲間たちを見たりして結局は命からがら戻ってくる。

 

「熱があるわ」

 

「だが、生きている。」

 

冒頭、一緒に勇んでいた仲間たちは全員死んだ。

一般兵も多くが死んだり、死なずともケガをしている。

 

戻ってこれたのは運が良かっただけだ。

 

だけど最後にとにかく生き残ることの意味を見つけることをできた彼は

この物語で一番成長した人物のように見える。

 

能天気な人たち

ずっと地下壕で生活していた女性たちは最後の最期まで能天気な節がある。

 

ヒトラーが自殺を決めたその日に彼と結婚した愛人のエヴァは

「死こそ救いなのよ」

とか言いながら自分の持っている宝石を誰に上げようかとか修理中の時計を取りに行ってだとかけっこう能天気。

この人は最後まで地上の出来事と向き合うことなく死んでいく。

 

一方秘書のユンゲは途中までは「ヒトラーさん最後まで貴方についていきます」スタイルだったけど最後には地下壕から避難する。

 

道中、もはや意味のない勲章をばらまく将校や自殺した人たち、呻く怪我人。

そういった惨状を見て、またはその後生き残ることでこの戦争をやっと直視することになる。

 

そのおかげで最初と最後のインタビューが言い訳くさく見えてしまうのだが。

 

ドイツ軍服がカッコいい

うん。カッコイイ

 

あと役者さんたちの演技もすごい

 

名演技の連続と作りこまれた背景は

映画を観ていることを忘れさせて1945年に観客を連れて行ってくれる。

 

こういった没入感は名作であるからこそのものだろう。

 

おわり

この映画で思ったことのほんの一部を箇条書きしたに過ぎないお粗末な書評ではあるが

僕自身の書評力の向上も目的の一つとしながらこれからも映画などを観たらつらつら書評を書いていきたい。

あとこれからは見ながら後で引用に使えそうなところをメモしておこう。

 

こちらのレビューを参考にすると誰が誰だかわからなくならないかも

S A L O N / HauptraumDER UNTERGANG

 

もしまだAmazon studentの体験してない、プライムビデオのお試ししてないって人がいるならここからしたら僕がうれしいです。

www.72spot.com

 

 おわりです~